シュテーデル美術館で見ることができる名画を紹介

シュテーデル美術館で見ることができる名画を紹介

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シュテーデル美術館(ドイツ語:Das Stadel)は、ドイツのフランクフルト・アム・マイン市にある美術館です。

 

この美術館は、フランクフルトの銀行家ヨハン・フリードリヒ・シュテーデルの遺言により1818年に開館しました。

 

シュテーデル美術館は、700年にわたる芸術を一つの屋根の下で展示しており、初期の14世紀から現代まで、ルネサンス、バロック、初期の現代美術などに焦点を当てています。

 

 

 

ボッティチェッリ『若い女性の肖像』

 

作品名 若い女性の肖像
作者 サンドロ・ボッティチェッリ
制作年代 1480?1485年
寸法 82 cm × 54 cm

 

サンドロ・ボッティチェッリの「若い女性の肖像」は、1480年から1485年に制作された作品で、当時フィレンツェ一の美女として讃えられたシモネッタ・ヴェスプッチを描いたものとも言われています。

 

この肖像画では、女性は横顔で示されていますが、胸を四分の三斜めに向けて、首にかけているカメオのメダルを見せています。

 

メダルは、ロレンツォ・デ・メディチが所有していたアポロとマルシュアスを表している有名なアンティークのカーネリアンである「ネロの印章」を逆向きにした複製です。

 

 

フェルメール 『ペリシテ人に目を潰されるサムソン』

 

作品名 ペリシテ人に目を潰されるサムソン
作者 ヨハネス・フェルメール
制作年代 1636年
寸法 219.3 cm × 305 cm

 

レンブラントが30歳の頃に制作した絵画。 題材は、 「旧約聖書」に登場する怪力の士師サムソンの物語です。

 

サムソンは美しいデリラに魅了され、 髪の毛が力の源であることを話してしまいます。

 

その結果、眠っている間に髪を切られ、捕まって目を潰されるという、物語のもっとも残酷な場面が描かれています。

 

画家の作品の中でも、 激しい表現や画面の大きさで特異な存在です。

 

レンブラント 『地理学者』

 

作品名 地理学者
作者 レンブラント・ファン・レイン
制作年代 1669年
寸法 53 × 47 cm

 

フェルメールの作品は、現在では約30点が真作として認定されてます。その中で、女性が主役を演じているものがほとんどですが、「地理学者」はその例外です。

 

「天文学者」(ルーヴル美術館所蔵)と同じく、研究に没頭する男性の姿を描いています。

 

両作品はサイズや背景が似ており、対になる作品として考えられています。

 

この「地理学者」では、コンパスを持った男性が机から顔を上げ、何かに気づいたような表情をしています。

 

机にかけられた豪華な布は、学者の豊かな精神生活を表しているとも言えます。

 

レンブラントのエッチング「ファウスト博士」からの影響も見られます。