『ドレスデン美術館』は、ドイツのドレスデンにある美術館で、18世紀から19世紀のヨーロッパ美術を中心に収蔵しています。
現在ではドイツで最も重要な19世紀美術の美術館の一つとされています。
また、美術品だけでなく、ナポレオン時代の家具やブロンズ彫刻、工芸品も多数展示されています。
作品名 | システィーナの聖母 |
作者 | ラファエロ・サンティ |
制作年代 | 1513年 - 1514年頃 |
寸法 | 265 cm × 196 cm |
教皇ユリウス2世からの依頼で、ラファエロはピアチェンツァのサンシスト教会の主祭壇画を制作した作品です。
カーテンが開いているところを描いており、華やかな雰囲気が感じられます。
左側には、教会の守護聖人である聖シクストゥスが聖母子に敬意を表しており、右側には、ユリウス2世の一族デッラ・ローヴェレ家の守護聖女バルバラがひざまずいている。
聖シクストゥスの顔は教皇に似せて描かれているという説があり、服には家紋の樫の葉が飾られています。
聖母の顔は、ラファエロの恋人ラ・フォルナリーナをモデルにしたという説もあります。
作品名 | 窓辺で手紙を読む女 |
作者 | ヨハネス・フェルメール |
制作年代 | 1657年 - 1659年 |
寸法 | 83 cm × 64.5 cm |
ホラント地方の旧都デルフトは、多くの濠 (デルフ) に囲まれている場所で、フェルメールはこの町で生まれ育ちました。
彼は窓から差し込む光を利用して、 静かな室内で女性が手紙に夢中になっている様子を描いています。
この女性の姿は、フェルメールが何度も描いた室内の女性一人のテーマの始まりだった。
フェルメールや同時代の風俗画家が手紙を題材に選んだのは、 文通が広まった社会の現象を表しています。
作品名 | 居酒屋の放蕩息子 |
作者 | レンブラント・ファン・レイン |
制作年代 | 1637年頃 |
寸法 | 161 cm × 131 cm |
『居酒屋の放蕩息子』は、レンブラント・ファン・レインが1635年に描いた絵画で、彼の代表作の一つです。
この絵に描かれた夫婦は、レンブラントとサスキアであり、結婚して間もない彼らの幸せな生活を示す肖像だと長らく思われてきました。
しかし近年では、他のレンブラントの作品とは異なる自己演出的で奔放な表現に 『聖書』 の放蕩息子のエピソードなどの物語的な意味が隠されているという見方が有力になっています。
この絵画は、レンブラントの技術的な才能と芸術的な感性を示すものとされています。