スウェーデン国立美術館で見ることができる名画を紹介

スウェーデン国立美術館で見ることができる名画を紹介

 

Nationalmuseum stockholm 20050902 001

 

スウェーデン国立美術館は、首都ストックホルムに位置しています。この美術館は、スウェーデン王家が収集した美術品が展示物の基礎をなしており、17世紀のオランダ絵画、18世紀のフランス絵画を中核としつつ、17世紀以降のスウェーデンの美術品、15世紀から現代までのヨーロッパの美術品を数多く展示しています。

 

また、美術館には一般にも公開された美術図書館が付属しています。現在の建物は1844年から1866年にかけて造られ、北イタリアのルネッサンス建築から影響を受けています。この建物はドイツの建築家フリードリッヒ・アウグスト・シュテューラーによって設計されました。

 

美術館は、中世から1900年までのおよそ50万点のデッサンのほか、レンブラントやオランダの17世紀の作品の卓越したコレクション、そして磁器、絵画、彫刻、さらに現代美術のコレクションを保有しています。

 

 

ルノワール『ラ・グルヌイエール』

 

作品名 ラ・グルヌイエール
作者 ピエール=オーギュスト・ルノワール
制作年代 1869年
寸法 66×81cm

 

色彩感覚の鋭さが光との関係を生み出し、印象派の先駆けとなったルノワールの28歳の時の作品です。

 

「ラ・グルヌイエール」は、パリの郊外にあるセーヌ川沿いの町シャトゥーに近接するレストランや水浴場がある遊園地の名前で、当時のパリジャンに愛された夏のレジャースポットでした。

 

自分の時代を表現することを目指したルノワールは、この場所でいくつかの作品を制作しました。

 

やわらかなタッチで、遊びに来た人々を水と森に調和させて描いたこの作品は、楽しげな声が聞こえてきそうな明るさと華やぎに満ちています。

 

クラナッハ 「不釣り合いなカップル」

 

作品名 支払い
作者 ルーカス・クラナッハ
制作年代 1532年
寸法 108 cm × 119 cm

 

ルーカス・クラナッハによる『不釣り合いなカップル』は、1532年に描かれた絵画で、現在はストックホルムのスウェーデン国立美術館に所蔵されています。

 

この絵画は、ルネサンス期のドイツの画家であるクラナッハの作品で、彼の作品は16世紀の国王グスタフ1世が収集したものが国立美術館の収集品の基礎となっています。

 

『不釣り合いなカップル』は、その名前が示す通り、年齢や社会的地位が異なるカップルを描いています。このテーマは、当時の社会風刺を反映しており、絵画に描かれた人物やシーンは、観察者に対して道徳的なメッセージを伝えることを意図しています。

 

詳細な解釈や背景については、具体的な情報が限られています。しかし、クラナッハの他の作品や当時の芸術作品を通じて、この絵画が持つ可能性のある意味や象徴性を理解することができます。

 

なお、この絵画は1632年までバイエルン選帝侯マクシミリアン1世が所有していましたが、その後スウェーデン軍によって戦利品として持ち去られました。

 

レンブラント「台所の女中」

 

作品名 台所の女中
作者 レンブラント・ファン・レイン
制作年代 1651年
寸法 78 × 63 cm

 

暗闇の中から、ほおづえをついて憂い顔をしている若い女性が、半身だけ姿を見せる。

 

レンブラントは、闇の奥から強烈な光を受けて浮かび上がる人物像で、人間の内面に秘められた精神を表現しました。

 

モデルは確かではないですが、1649年に乳母として雇われ、後に画家の愛人となったヘンドリッキェという説もあります。